<金口木舌>新生キングスの幕開けへ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 高校生が力と技をぶつけ合う全国総体は20日の水泳競技の閉会式で全日程を終了する。大舞台での戦いは将来の展望に加え、課題克服に向けたさらなる鍛錬の大切さを選手らに教えただろう

▼高校生に続くのが、中学生の夏の決戦だ。県内開催のハンドボールやバスケットボールをはじめ、17日から全国大会が各地で順次始まっている。喜びや悔しさが会場で交錯し、今後の糧となる貴重な経験を得よう
▼中高生たちの成長の先にあるのがプロの世界だろう。その憧れの一つ、バスケットボールとハンドボールの国内最高峰のリーグ戦が間もなく開幕する。いずれも沖縄に拠点を置くチームがあり、今季も目が離せない
▼中でも、バスケットボール琉球ゴールデンキングスは大きくチームが変わる。佐々宜央ヘッドコーチをはじめ、選手も12中7人が新加入した。Bリーグ元年を8強で終えたチームにとって、今季が「新生」キングスのスタートだ
▼日本代表主将の古川孝敏選手ら世界を知るトップ選手も加わった。金城茂之、岸本隆一、津山尚大といった県出身の生え抜きと、どのように融合するのか。ファンの関心は尽きない
▼昨シーズンまで指揮を執った伊佐勉さんはサンロッカーズ渋谷のアシスタントコーチに就任した。9月29日のリーグ開幕、キングスはその渋谷と顔を合わせる。新たな歴史の幕開けが待ち遠しい。