<金口木舌>「イクメン」はいつ死語に


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 バレンタインにはチョコレート、母の日はカーネーション、父の日は? 毎年頭を悩ませる人も多いだろう

▼妊娠中と0~1歳の子どもがいる女性を対象にしたベネッセコーポレーションの「理想のパパ」調査で、県出身タレントのりゅうちぇるさんが2位に入った。夫婦で育児に向き合う姿が支持を得た
▼りゅうちぇるさんのプライベートを取材したテレビ番組では、妻のぺこさんと育児を楽しんでいた。息子のリンクちゃんが離乳食を口にするだけで明るく褒め、食卓は笑いにあふれていた。素顔で台所に立つ姿も印象的だった
▼厚生労働省が発表した2018年度の男性の育児休業取得率は前年度比1・02ポイント上昇の6・16%。6年連続の上昇というが、女性の82・2%と比べれば圧倒的に少ない。20年までに13%とする政府の目標には程遠い
▼自民党有志議員が男性の育休取得の義務化を目指す議員連盟を発足させた。議員立法での法案提出を視野に、今月中に中間報告を取りまとめるという
▼男性の育児参加やワークライフバランスが叫ばれる中、家事や育児は女性がやるべきだという性的役割分担の意識も根強い。男性の育休取得に難色を示す職場もあるという。「イクメン」が死語になるには時間がかかりそうだが、日々の感謝は忘れずに伝えよう。悩んだ揚げ句、花を贈ることにした。きょうは「父の日」。