<金口木舌>球春に燃える


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 1日に県内でプロ野球8球団が一斉にキャンプインした。シーズン開幕に向け、グラウンドに選手たちの声が響き、汗が飛び散り、快音がとどろく

▼北海道日本ハムファイターズの屋宜照悟投手ら昨年のドラフト会議で指名された選手、既に1軍で活躍する千葉ロッテマリーンズの伊志嶺翔大外野手ら多くの県出身選手が、ふるさと沖縄で汗を流す。その姿を間近で見られるのは県民にとって喜びだ
▼福岡ソフトバンクホークスからドラフト1位指名された東浜巨投手は宮崎市でキャンプに入った。昨季沢村賞を受賞した摂津正投手からも指導を受ける予定で、成長が楽しみだ
▼同じドラフト1位の大型右腕2人からも目が離せない。日本ハム・大谷翔平、阪神タイガース・藤浪晋太郎の両投手だ。注目度抜群で、国頭と宜野座は連日多くのファンと報道陣でヒートアップするのは確実だ
▼一方、ちょうど1週間前には沖縄尚学高校の5年ぶり5度目の選抜高校野球大会出場が決まった。昨秋の九州大会を制し、待ちに待った朗報だっただけに、喜びもひとしおだろう。ナインは「3度目の(選抜)優勝旗を持ち帰る」と気合も十分だ
▼選抜開幕は3月22日、プロ野球開幕は同29日。沖尚が甲子園で勝利した日に、東浜投手がプロ初勝利…なんてことがあるかもしれない。子どもたちに夢と希望を与えるスポーツの真価を見たい。