<金口木舌>スポーツアイランドへの道


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 沖縄はプロ野球の春季キャンプをはじめ、スポーツの合宿や試合が年々増加傾向にある。その受け入れ体制を強化すべく、沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)は「スポーツアイランド事務局(仮称)」を年内に創設する

 ▼事務局は県内のスポーツ環境の情報を発信し、問い合わせに対応する。選手や観客増で、より大きな経済効果が期待できる。県内選手にとっても競技力向上の面で刺激となろう
 ▼避寒地・沖縄では、どうしても冬から春先にかけての合宿が多い。1年を通じコンスタントに合宿やキャンプを誘致することが課題と言えよう。それを解決する一つの
ヒントがあった
 ▼今月上旬、台湾のアイスホッケーナショナルチーム(U-18)が南風原町のアイススケート場で合宿を行った。施設を整えれば、ウインタースポーツの合宿にも十分に対応できることが分かった
 ▼競技施設の充実は誘致に不可欠。県は「芝人(しばんちゅ)養成事業」を推進している。スポーツ施設などの芝生管理の専門家を育てる同事業なども誘致を後押しするだろう
 ▼OCVBの体制強化は、スポーツアイランド沖縄への新たな出発点となろう。温暖な気候、海や山に近い地理的特性、スポーツ・医療施設の充実ぶり、ホスピタリティーなどを生かし、名実ともに世界水準の“スポーツ合宿聖地”を目指す。沖縄の優位性を前面に押し出していこう。