<金口木舌>寒風をはね返す


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 年末から年始にかけてバスケットボール、ラグビー、サッカー、バレーボールと、高校生の全国大会が続いている。若い力が躍動、連日繰り広げられる熱戦に寒さも忘れるほどだ

▼県勢はバスケットボール男子の興南、ラグビーの名護、サッカーの那覇西がともに16強入りを果たした。県勢の実力の高さを示してくれた
▼サッカーの那覇西も堂々とした戦いぶりだった。中でも2-3で惜敗した3回戦は、県勢最高成績に並ぶ8強入りを目指し、昨年の準優勝校・京都橘を相手に、後半、見事な追い上げを見せた。ピッチを縦横に駆ける選手たちの姿は、見る者に勇気を与え頼もしかった
▼「あと1点」に泣いた。那覇西イレブンの悔しさは、応援する側にも十分に伝わってきた。それは、互いに高い技術と精神力を備えたチームによる、紙一重の激しい競り合いだったからだろう。もっと那覇西の試合を見たい、そんな気持ちにさせてくれた
▼県勢の高校生たちの活躍は、正月の集まりなどでも話題になったことだろう。本紙にも試合結果への問い合わせが複数あった。一刻も早く結果を知りたい気持ちは、みんな同じだ
▼きょう5日には「春の高校バレー」が幕を開ける。男子は西原、女子は首里が1回戦に登場する。両校の活躍も楽しみだ。高校生たちのはつらつとした姿が、一足早く新しい年の春の訪れを告げる。