<金口木舌>沖縄県民は歩いている


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 減量しようと、ウオーキングを始めた。「歩く」ことを目的に時間をつくることは難しかったので通勤はできるだけ歩くことにした。日によってペースは違うが、涼しくなってきた今でも歩き終えた後は汗びっしょりだ

 ▼残念ながらウオーキングで体重が減っている実感はまだない。でも歩いて通勤した日はぐっすり眠れるし、体力が付いているようにも感じる。何よりゆっくり歩くことで見慣れた街の風景にも日々、新鮮さを感じるのが楽しい
 ▼よく沖縄の人は歩かないといわれる。2013年2月に発表された都道府県別平均寿命。男女とも順位を下げた理由の一つにも挙げられる。だが、最近は「沖縄の人は歩かない」ともいえないようだ
 ▼沖縄銀行総合企画本部の城間有さんが12日付の「けいざい風水」で指摘したように、厚生労働省の「国民健康・栄養調査結果(2012年)」によると、沖縄県は男女共に全国10位と高い水準に順位を上げた
 ▼実は週に2回以上、30分以上の運動の習慣を持つ人の割合は以前から全国平均を上回っていた。歩く習慣がない分、運動する機会を設けていたということか
 ▼19日には「ひやみかち なはウォーク」があり、4019人が爽やかな汗を流した。12月13、14の両日は「第27回名護・やんばるツーデーマーチ」も開催される。歩くことを楽しみながら、健康を保ちたい。