オレンジの体毛から「黄金バット」の異名を持ち、国内では長崎県・対馬のみに生息するとされる絶滅危惧種クロアカコウモリの撮影に、同市のNPO法人職員太田幸宏さん(39)が成功した。専門家によると、姿が確認されるのは珍しく、生態や個体数は未解明な点も多いため「貴重な資料になる」と評価している。
太田さんは野生生物の保護活動を行うNPO「どうぶつたちの病院」に所属。7月20日午後に活動の準備で山に入った際、木の枝に止まっているのを見つけ、離れた場所からスマートフォンで撮影した。「まさか生きた個体を見られるとは」と驚いた様子だった。