自見英子地方創生担当相が代表を務める政治団体「ひまわり会」が2021年、政治資金規正法が定める上限を超える200万円を政治資金パーティーの対価として自民党二階派の政治団体「志帥会」に支出し、志帥会はその収入を同年の政治資金収支報告書に記載しなかったなどとして、同法違反の疑いで両団体の会計責任者らに対する告発状が東京地検に提出されていたことが21日、分かった。
告発状によると、ひまわり会は21年10月7日に「会費」名目で志帥会に200万円を支出。志帥会は同9月24日に政治資金パーティーを開催していたが、政治資金収支報告書に支払いを受けたとの記載はなかった。政治資金規正法は、一つのパーティーで同一の者から150万円を超えて対価の支払いを受けることを禁じている。
自見氏の事務所は、志帥会からパーティー券100枚分の参加者を集めるようにとの依頼に応えられなかったため、財政的な支援として200万円を寄付として納めたもので「パーティー券を購入した事実はない」などと説明。一方、共同通信が情報公開請求で入手した振り込みの記録では、10月7日に志帥会に200万円を支払い、手書きで「会費」と書かれていた。 志帥会は「刑事告発されたとのことで、詳細は回答を差し控える」とした。
(共同通信)