SMBC日本シリーズ2023は5日、京セラドーム大阪で第7戦が行われ、阪神がオリックスに7―1で快勝し、対戦成績を4勝3敗として1985年以来38年ぶり2度目の日本一に輝いた。セ・リーグを18年ぶりに制した阪神は四回にノイジーの2戦連続本塁打となる3ランで先制。五回に森下と大山、ノイジーの3連続適時打で3点を加えた。先発の青柳が五回途中まで無失点の好投を見せ、救援陣も反撃を1点に抑えた。パ・リーグのオリックスは先発宮城が五回途中5失点と打ち込まれ、2年連続日本一を逃した。シリーズ最高殊勲選手(MVP)には阪神の近本が選ばれた。関西勢による頂上決戦は、南海(現ソフトバンク)が阪神を4勝3敗で下した64年以来、2度目だった。3勝3敗で第7戦を迎えるのは、楽天が巨人を破った2013年以来だった。
痛恨の制球ミスが続いた。オリックスの宮城は五回途中5失点でノックアウト。日本一を呼び込むことはできなかった。「大事なゲームで役割を果たせなかったことが、ただただ悔しい」と唇をかんだ。
四回1死一塁から、大山を2球で追い込みながら、3球目を当ててしまいピンチを広げてしまう。続くノイジーを追い込むと、外角を狙った変化球は逆球となり内寄りへ入った。すくい上げられた打球は左翼への先制3ランに。思わずしゃがみ込み、しばらく動けなかった。
4年目の22歳。同学年には佐々木朗(ロッテ)や奥川(ヤクルト)がいる。「彼らが引っ張ってくれるから、僕は陰ながらでいい」。
3年連続2桁勝利を挙げるなど安定感は世代で随一だ。日本シリーズもこれで5試合目。経験豊富なサウスポーでも、一つのミスから崩れてしまうのが頂上決戦の怖さなのか。
第2戦では6回無失点と黙らせた阪神打線。「また違うチームだと思ってやる」。油断は一切ない中で、返り討ちに遭ってしまった。
(共同通信)
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