待ちに待った「アレのアレ」 キャンプ地21年、宜野座も歓喜の「六甲おろし」大合唱! 沖縄


待ちに待った「アレのアレ」 キャンプ地21年、宜野座も歓喜の「六甲おろし」大合唱! 沖縄 日本一が決まった瞬間、両手を挙げて喜ぶ宜野座村職員ら=5日夜、宜野座村役場
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 【宜野座】阪神タイガース春季キャンプ地の宜野座村では5日、當眞淳村長や阪神タイガース宜野座村協力会のメンバーら約30人が村役場で日本シリーズ第7戦を見守った。38年ぶり2回目の球団日本一が決まった瞬間、参加者は大歓声を挙げ、全員で球団歌の「六甲おろし」を熱唱した。バンザイ三唱し、くす玉を割るなど、会場は喜びと熱気に包まれた。

 四回表の直前、協力会副会長を務める村商工会の宜野座盛克会長(54)が「日本一を目指して頑張りましょう」と気勢を上げた。直後にノイジー選手のホームランで阪神が3点を先制すると、選手名を何度もコールするなど盛り上がりは最高潮に達した。

 當眞村長は「宜野座でキャンプを受け入れて21年目になるが、日本一をようやく勝ち取ってうれしい」と喜んだ。来年のキャンプに向け「キャンプ地として皆さんと共に喜びをかみしめられるように体制を整えたい」と語った。オリックスの選手として登板した県出身の宮城大弥選手と比嘉幹貴選手には、「これからも沖縄の代表としてプロ野球を盛り上げてほしい」とエールを送った。

 宜野座中野球部でコーチを務める与儀一樹さん(43)は「元気をもらえた。何も言うことはない」と笑顔を見せた。2003年のキャンプ1年目に村の担当者だった與儀徹也さん(49)は「38年ぶりの瞬間に立ち会えてうれしい。来年のキャンプは万全の体制で受け入れたい」と意気込んだ。

 村は日本一を受け、祝賀会の開催や春季キャンプに合わせたイベントの開催などの検討を進める。

 (武井悠)