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広島、下克上完遂で王座に 功労者に「有終の美」実現<BリーグCS決勝第3戦>


広島、下克上完遂で王座に 功労者に「有終の美」実現<BリーグCS決勝第3戦> バスケットボール男子Bリーグで初優勝し、喜ぶ広島の選手たち
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 1部昇格からわずか4季目で王座へと駆け上がった。ワイルドカード枠でのCS出場で下馬評は高くなかった広島が、準々決勝、準決勝と地区王者を破ってきた勢いそのままに、最後は昨季リーグチャンピオンを倒して「下克上」を完遂。ミリング監督は広島弁で「勝ちじゃけぇ」と繰り返し、雄たけびを上げた。

 第3クオーター残り6分26秒で2点差に詰め寄られてからが見せ場だった。ブラックシアー・ジュニアの得点を皮切りに、CS絶好調の山崎の3点シュートや点取り屋エバンスの突破などで、一気に11点差に広げた。第4クオーターも守備の強度を維持。粘る相手に引導を渡した。

 2部時代の2018年に英会話のNOVAホールディングスの傘下に入り、積極的な選手補強で戦力を整えて20年に昇格した。今季は最後まで諦めない「広島プライド」(山崎)がチーム哲学として浸透。CSでは終盤に粘り強さを発揮し、この日も後半のスコアは30―21と相手を上回った。現役を退く42歳の朝山主将に「有終の美を」と結束を強めていたチームは、2部時代からの功労者に最高の花道をつくった。朝山は「本当に夢のよう」と勝利の余韻に浸った。

(共同通信)