豊見城市豊崎にあるDMMかりゆし水族館で、フンボルトペンギンのひな2羽が、親鳥に見守られながらすくすくと育っている。灰色の羽毛に覆われたひなは10月13日と15日にふ化した。
展示場の巣穴で親鳥と共に飼育されており、子煩悩な子育ての様子を見ることができる。
誕生時には体重120グラムほどだったが、現在1100グラム超まで成長し、数日前から立ち上がるようになった。生後3カ月ほどで親鳥と同じ50~70センチほどの背丈に成長し、1年ほどで白黒の羽模様に変わるという。
同館にはフンボルトペンギンの成鳥が7羽おり、ひなの飼育は初めて。父あらた、母あかりにとっても初めての子育て。
2羽は片時も巣穴の前を離れない。飼育員が近づくと、大声で威嚇、くちばしで攻撃してくる。それでも、ひなたちは時折、巣穴から顔を出し、えさを求めて鳴いたり、親鳥とくちばしを重ねて魚を受け取ったりする姿を見せる。
飼育員の西村未悠さん(22)は「ペンギンのひなや子育ての様子を見られるのは珍しい。ぜひ一緒に成長を見守ってほしい」と話した。
(岩崎みどり)