さよならコザボウ 60年の感謝込めイベント 喜納昌吉、紫らのステージも 沖縄


さよならコザボウ 60年の感謝込めイベント 喜納昌吉、紫らのステージも 沖縄 「感謝を伝える場を提供したい」とイベント開催に尽力した當眞愛子さん=17日、沖縄市のコザボウリングセンター
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 【沖縄】3月末に施設の老朽化のため閉店するコザボウリングセンターに縁のあるアーティストらによるイベント「KOZA STRIKE(コザストライク)」が16、17の両日、同センターで開かれた。従業員などが中心となり、創業60周年の祝福と「コザボウ」への感謝を伝えることを目的に開催した。30を超えるアーティストらが出演した。

 同センターの特設ステージではDJやエイサーのほか、喜納昌吉率いる「Celebration Champloo」や「紫Murasaki―X」なども出演した。

イベントのために造られた特設ステージ

 主催するコザストライク実行委員会は従業員などが中心となった。そのうちの1人、當眞愛子さん(43)は16歳から同センターに勤める従業員だ。この職場で多くの人生の節目を迎え、娘も同センターでバイトを経験した。「ずっとあるものだと思っていた」と喪失感は大きいが、「感謝を伝える場を提供したい」とイベント開催を決めた。

 「最初は実現できるか不安だった」と言うが、「コザボウのために」と多くの人が協力した。イベントでは出演者が「思い出を語ったりしてくれた。感慨深い」と涙を浮かべる。

 ボランティアで参加した鈴木和子さん(64)、勝芳さん(60)=東京都=は「オキナワンロック」に魅せられ約40年前から沖縄市に通う。「コザボウのネオンを見ると、コザに来たなと感じていた」と話す。40年間で「いろんなものがなくなるのを見てきた。形は忘れてしまうけど、楽しい思い出は作れる」と参加を決意した。

 (金盛文香)