重量級同士　復帰懸け激突　G★W与勝闘牛　5日、石川ドーム　抽選会、マーチングも

　恒例となるG★W与勝闘牛大会（与勝闘牛組合主催、琉球新報社共催）が5日、午後1時からうるま市石川多目的ドームで開かれる。同大会は、好取組に加え豪華景品が当たる大抽選会が盛り込まれるなど、闘牛ファンはもちろんのこと毎年多くの観光客や家族連れでにぎわう大人気の大会だ。午後0時半からは、昨年10月に行われた第41回九州マーチングコンテストで金賞を受賞した与勝中学校吹奏楽部による演奏も披露される。入場料は男性2500円、女性2千円、中高生千円、小学生以下無料。

　シーの1番スペシャルマッチは重量級の雷神大力（らいじんだいりき）と全勝工業勝進龍（かっしんりゅう）の両雄が激突する。雷神大力は、鋭いトガイー角を持ちカケ技からの腹取りを得意とする。その恵まれた巨体から繰り出す強烈な腹取りは、一発で決着をつけるほどの破壊力だ。沖縄へ移籍する前の2019年には徳之島で12戦無敗の全島一牛・力道山を撃破し徳之島全島一の座に就いた経験もある強豪牛だ。直近では、昨年秋の全島闘牛大会で貴花大獣王（たかはなだいじゅうおう）に敗れている。

　対する全勝工業勝進龍は、持ち前のトガイー角を突き立て有無を言わさぬような強烈な押し込みで一気に決着をつけるのが特徴だ。昨年9月には元徳之島全島一牛・一発逆転牛若赤丸を相手に2分もかからずに完封勝利している。2連勝と好調を維持して臨んだ弥生杯能登半島復興支援大闘牛大会では、徳之島から移籍の大物・拳心（けんしん）にわずか52秒で惨敗した。

　両牛とも黒星の後の大事な復帰戦。重量級の上位ランクに残るためにはどうしても連敗だけは避けたい。短期決着が予想されるが重量級同士のド迫力のぶつかり合いに期待したい。

（平川智之通信員）