嘉数(北山)陸上男子5000m大会新V ワォーターズ(那覇西)は2冠 県高校総体


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男子5000メートル 中盤から先頭を走り続け大会新で優勝した北山の嘉数純平=23日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(謝花史哲撮影)

 県高校総合体育大会の先行競技6種目が23日、県内各地で行われ、陸上の男子5000メートルは嘉数純平(北山)が14分52秒34で大会新を樹立。同400メートルリレーの那覇西(川田忠輝、ワォーターズ稀杏、當間秀吾、宜保駆)も40秒92で大会新をマークした。

 北山駅伝部“第2のエース”嘉数純平が男子5000メートルで、大会記録を塗り替え2連覇を成し遂げた。同種目の県高校記録保持者、上原琉翔と互いに刺激し合って高めてきた実力を発揮。チームの層の厚さも見せつけた。

 上原が次々と記録を塗り替えるそばで負けじと成長してきた。中学の頃はバスケットボール部で時折、駅伝に参加。上原とは同じ仲井真中の同級生で3年の時、一緒に出場した駅伝の県大会で優勝した。この達成感に駅伝選手になることを決意。上原と北山に進む道を選び、本格的に中長距離を始めた。昨年の都大路で全国を経験。3月の九州選抜大会ではエース区間の1区10キロを走り先頭集団に食らいつくタフネスぶりを見せた。

 この日も粘り強い走りが光る。調子を落としていた上原が伸びないのを見て取り、2600メートル地点で先頭に。残り1千メートルになってもペースは落ちず徐々に後続を引き離す。最後の周回もギアを上げて狙った大会新でゴールした。

 春の連戦が響き体の内部に疲労を感じていた上原。レース前に嘉数と「3千までは引っ張る。もし行けるなら飛ばせ」と確認していた。自身も優勝は狙っていたが、結果的に引っ張り役となった。嘉数は「最後のスピードもそれがあったから。大会新を取れてうれしい」とチーム連係による勝因も挙げた。次は強者がそろう九州、全国が待ち構える。「もう1回照準を合わせて調子を上げていきたい」と力を込めた。
 (謝花史哲)

ワォーターズ2冠/男子100と400R 速さ誇る那覇西勢

男子100メートル決勝 自己ベストで優勝した那覇西のワォーターズ稀杏(左端)。2位は那覇西の當間秀吾が入った(謝花史哲撮影)

 那覇西男子が100メートルと400メートルリレーで他を圧倒した。100メートル決勝のワォーターズ稀杏と當間秀吾は自己ベストで1、2位を奪取。勢いのまま400メートルリレーで大会新をたたき出した。更新は同校の先輩たちが記録した2015年以来6年ぶりで「本当にうれしい」と声をそろえた。

 ワォーターズは予選から調子を上げていた。追い風参考ながら大会記録10秒62を上回る10秒60でゴール。昨年の県総体は10秒77。1年生の頃から特に重ねてきたスタート練習で着実にタイムを縮めてきた。決勝でも反応良くスタート。一気に前に出て駆け抜け公認記録となる自己ベストの10秒65をマークした。

 當間は隣のレーンを走り10秒72で2位に。昨年まではけがに苦しんできたが、高校最後の年に自己ベストを記録し、思わず目を潤ませワォーターズと抱き合った。

 400メートルリレーは力のある1年生の新加入で昨年から走る順番を変更し、ワォーターズが2走に入った。前半で引き離し逃げ切る戦略が当たり、勝利をつかみ取った。ワォーターズは「狙うは10秒50台。リレーも40秒台で全国決勝に残るよう戦いたい」と闘志を燃やし、2冠を弾みに全国まで駆け抜ける。
 (謝花史哲)

◆全員で取れた

 全部員の4人で女子400メートルリレー優勝をつかんだ石川のアンカー當眞千尋の話 マネジャーを選手登録してチーム全員で取れたのがめっちゃうれしい。絶対1位になるとバトンを受け取った。みんなで九州に行ける。全国を目指し6位以上を狙いたい。