【動画】FC琉球の上里「反骨心が支えに」プロ19年、笑顔で引退会見


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引退記者会見で、現役時代の思い出を語るFC琉球の上里一将=28日、那覇市の県体協スポーツ会館(又吉康秀撮影)

 サッカーのFC琉球に2019年から4年間在籍した上里一将(36)が28日、沖縄県那覇市の県体育協会スポーツ会館で引退記者会見を開いた。宮古島出身初のJリーガーで、J1を含めたリーグでの通算成績は488試合出場、31得点だった。「『反骨心』が自分を支えてきた」と19年間のプロ生活を振り返った。

 19シーズンから3年間主将を務め、チームはJ2で19年に14位、20年は16位、21年は9位の成績を残した。上里は中盤の軸となってチームを支え、敗戦が続いた21年シーズン後半戦もキャプテンとして責任感を持って選手らを鼓舞した。「沖縄に戻り、沖縄からJ1のクラブを出そうと必死にやってきたが達成できなかった。沖縄の子どもたちにJ1の舞台を見せられなかったことが1番悔しい」と吐露した。

 2月からはFC琉球アカデミーのロールモデルコーチを担っている。「チームの子どもたちはもちろんだが宮古島、石垣島などの離島にも幅広く関わりたい。スポーツをする子どもたちに夢を与えられる人になりたい」と将来を見据えた。

 会見では常に笑顔で、明るく振る舞った。自分に言い聞かせるように言葉を選び、平たんではなかった選手生活に思いを巡らせた。会見後には、共に札幌でもプレーした上原慎也さんから花束を受け取った。

(大城三太)


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