
【浦添】浦添市の牧港漁港に23日に迷い込んだオキゴンドウの子どもとみられるクジラ1頭は、25日午前11時ごろまでに沖に出た。浦添宜野湾漁業協同組合の中西聡明代表理事組合長ら3人の漁業者と、沖縄美ら島財団の職員2人が2隻の船で沖までクジラを誘導した。
迷い込んだクジラを観察する中で、同じ場所を繰り返し泳ぐなどの「常動行動」が見られたことから、同漁協と同財団は午前8時過ぎから船を出してクジラの調査を実施した。調査の際、沖まで誘導できる状態だったため2時間かけ港から出し、1時間かけて港から1キロ以上離れた沖合まで誘導した。
中西代表理事組合長は「財団の方がイルカの行動を把握されていたので良かった。無事に沖合に出せてほっとした」と話した。