【動画あり】沖縄ヤマト、仕分け拠点「沖縄ベース」本格稼働 作業能力4倍以上 糸満


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新システムの導入で仕分けなどの作業効率が大きく向上した沖縄ヤマト運輸のベース店=24日、糸満市西崎町(ジャン松元撮影)

 沖縄ヤマト運輸(糸満市、赤嶺真一社長)の新たな仕分け拠点となる「沖縄ベース」が22日、糸満市西崎町で本格稼働した。これまで到着荷物の仕分け能力は1時間当たり3千個だったが、作業を自動化したことで4倍以上となる1万3千個を扱えるようになった。県内33営業所への配送後の仕分け作業も不要になり、効率化や生産性向上が実現する。

 「クロスベルトソーター」と呼ばれる仕分け機を導入し自動化。ベルトコンベヤー上の区切りごとに荷物が載せられ、バーコード情報やセンサーで荷物の位置を調整したり、配送先別のレーンに仕分けたりできる。割れ物やゴルフバッグなど、自動仕分けに向かない荷物は引き続き手作業で仕分ける。これまでは仕分け拠点から各営業所に配送後、届け先のエリアごとに再度仕分ける作業が必要だったが、新拠点では一括できるようになった。同社の小寺崇経営戦略部長は「観光関連市場やEC市場、生鮮市場など、成長する沖縄の物流ニーズに応えていく」と説明した。
 (當山幸都)