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手話で、表情で、声で、みんなと 障がいのある子もない子も共に歌う「ホワイトハンドコーラス」 来年2月ウィーン公演


手話で、表情で、声で、みんなと 障がいのある子もない子も共に歌う「ホワイトハンドコーラス」 来年2月ウィーン公演 手話のポーズをとる玉城デニー知事(中央)とホワイトハンドコーラスNIPPONのコロンえりか代表理事(後列左)と児童生徒ら=11日、県
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 障がいの有無に関わらず多様な子どもたちが活動する合唱団「ホワイトハンドコーラスNIPPON沖縄」(渡瀬貴彦代表)の児童生徒らは11日、県庁に玉城デニー知事を訪ね、2024年2月にオーストリアのウィーンで開かれるバリアフリーの国際会議で演奏することを報告した。

 ホワイトハンドコーラスNIPPONは現在、東京や京都、沖縄で活動。メンバーには視覚や聴覚に障がいがある子や車いすを使う子もいる。白い手袋を付けて手話や表情で歌う(手歌)サイン隊と、合唱の声隊で構成し、21年にベートーベンの交響曲第9番「歓喜の歌」を手歌で披露した。24年はベートーベンがウィーンで初めて「第9」を演奏した年から200年にあたることから、出演の要請があったという。沖縄のメンバー25人を含む約80人が出演する。

 メンバーの渡瀬喜久(よしひさ)さん(安謝小)は「第9の手歌を覚えるのはいつもより大変。長いけど頑張る」と意気込んだ。玉城知事は「皆さんらしく楽しく、頑張ってほしい。期待している」とエールを送った。
 (與那原采恵)