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小説すばる新人賞に逢崎遊さん 「遡上の魚」で受賞 沖縄・豊見城市出身


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 集英社は13日、第36回小説すばる新人賞に沖縄県豊見城市出身の逢崎遊(あいざきゆう)さん(24)=神奈川県在住=の「遡上(そじょう)の魚」など2作品を選んだと発表した。応募総数は1150編。来年2月に刊行される予定。

 逢崎さんは専門学校桑沢デザイン研究所卒で自営業。「遡上の魚」は、ひどい仕打ちをした父を殺してしまい、逃亡した主人公が、日雇い労働を通して出会った「おっちゃん」と心を通わせながら必死に生きる姿を描いている。

 小説すばる新人賞は村山由佳さんら人気作家を輩出している。選考委員は朝井リョウさん、五木寛之さん、北方謙三さん、辻村深月さん、宮部みゆきさん、村山さん。

 もう一つの受賞作は水無月神野(みなつきこの)さん(神奈川県)の「我拶(がさつ)もん」だった。受賞者には記念品と副賞200万円が贈られる。贈賞式は11月17日に都内で開かれる。選評と受賞作の抄録は「小説すばる」12月号(11月17日発売予定)に掲載する。