「沖縄決戦」「ハブ捕り」などを手がけ、琉球新報で連載をしていた漫画家の新里堅進さん(76)が今年でデビュー45周年になる。記念のトークイベントが14日午後2時、那覇市のブックカフェ&ホールゆかるひで開かれる。企画した落語イベンターの知花園子さんは「新里先生の声を聞きに来てほしい」と呼びかけた。
知花さんは子どもの頃から新里さんのファン。沖縄戦を経験した祖父の本棚には新里さんの漫画が並んでおり「よく調べている」と絶賛していたという。知花さんは「『沖縄決戦』が沖縄戦を知る入り口になった。体験者じゃないのに沖縄戦を書くということは、とてつもなく大変なことだと思う」と語る。
知花さんが新里さんと連絡を取り始めたのは2年前。イベントを提案したが、作品の執筆中で企画が流れた。作品にめどがたち、開催にこぎ着けた。
ノンフィクションライターの藤井誠二さんとシネマラボ突貫小僧代表の平良竜次さんが司会を務める。これまでの作品を振り返りながら、漫画家になった経緯や制作の舞台裏を紹介する。
入場料は2800円(要予約)。問い合わせは知花さん、電話090(9497)9484。
(田吹遥子)