おんがく村の収集資料 来年度はヒストリートへ移管


おんがく村の収集資料 来年度はヒストリートへ移管 戦後沖縄を代表する作曲家、普久原恒勇さんの功績を振り返ろうと、おんがく村で開催された追悼企画展=2023年6月
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 沖縄県沖縄市の音楽資源活用事業として運営され、本年度で閉鎖予定の「沖縄市音楽資料館おんがく村」で収集された資料などが、来年度から市戦後文化資料展示館ヒストリートに移される予定であることが分かった。13日の沖縄市議会一般質問で喜友名秀樹議員の質問に市経済文化部長が答えた。

 同事業では2012年度から音楽資料の収集・整理に取り組み、14年8月に一番街商店街に施設がオープン。22年度までに来場やイベント参加などで約12万人が利用した。23年度の事業費は1425万3千円。有限会社キャンパスが受託・運営している。

 今後について、市の担当課は「ヒストリートで写真、資料の展示や音楽の試聴コーナーなどを設置するほか、資料の説明や解説ができる人員を配置できるように努める」と述べた。

 議会では、事業の終了を決めるに当たり、音楽関係者や市民への聞き取りがなかったことなどが指摘された。

 知花圭議員の質問に対し、桑江朝千夫沖縄市長は「交付金が縮小されていく中で、このままの形での継続は難しいということがあった。事業の終了は音楽文化を発展させるための過程だ」と答弁した。(福田修平)