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<沖縄本>私大の可能性提起 波平元沖国大学長が新著


<沖縄本>私大の可能性提起 波平元沖国大学長が新著 「日本の私立大学が生き残るためには何が必要か」
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 沖縄国際大学元学長の波平勇夫さんによる著書「日本の私立大学が生き残るためには何が必要か―沖縄国際大学、改革への挑戦」がこのほど、22世紀アートより刊行された。少子化や個性化、グローバル化など日本の大学が転換期を迎える中で、地方の私立大学が大競争時代に生き残り、発展していくためにはどうすればよいのか。著者は学長としての経験を基に、多角的な方策を提起している。

 著者は2000年から4年間にわたり、沖国大の学長を務めた。本書は主に、在職中に執筆した大学の学報や案内、要覧のほか、節目ごとにまとめた小論や式辞、研究会誌の論考、シンポジウム報告などを一部抜粋したものを収録している。テーマは「少子化は教育機会を拡大できるか」や「大学評価システムの問題点」「高等教育のグローバル化と大学改革」など多岐にわたる。地域に根差す私立大学の意義と可能性を問い直す一冊は、教育関係者にお薦めだ。税抜き1180円。アマゾンなどで購入できる。

 (当銘千絵)