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沖縄在来馬、絵本に 作者梅崎さんらが保存呼びかけ


沖縄在来馬、絵本に 作者梅崎さんらが保存呼びかけ 絵本「おきなわ在来馬ものがたり」の作者うめざきはるみつさん
この記事を書いた人 アバター画像 琉球新報社

 【東京】沖縄在来馬である与那国馬や宮古馬をカラフルな絵を交えて伝える絵本「おきなわ在来馬ものがたり」(沖縄在来馬保存事業実行委員会発行)がこのほど、発刊された。作者のうめざきはるみつ(梅崎晴光)さんが県内在住の絵本作家savaさんの絵とともに貴重な沖縄の在来馬の保存を呼び掛けている。

 沖縄在来馬は約千年前から600年前に朝鮮半島、九州、喜界島を経て沖縄へ入ってきたとされる。小型ながら力持ちで丈夫な在来馬は人々の暮らしの中では農作業などで活躍し親しまれてきた。その後は大型馬も生産され、沖縄では合わせると最大4万頭の馬がいたという。

 それも沖縄戦で多くが死に、激減したという。絵本は14ページで日本中央競馬会の特別振興資金助成事業で発刊された。作者のうめざきさんは「沖縄在来の馬たちは、まじめで優しくて、とても丈夫。美しく走ることもできる。沖縄県民の財産なので大切にしてあげてください」と話している。

 絵本に関しての問い合わせは琉球新報社東京支社、電話03(6264)0981。