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今夏、第1弾はホテルのアメニティー 沖縄県産素材生かすブランド商品開発 「KANASANプロジェクト」発足


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県産素材を活用した商品や観光客向けの体験学習の開発に企業や生産者が協業して取り組むプラットフォーム「KANASNプロジェクト」の事務局メンバーら=24日午後、那覇市牧志のホテルパームロイヤルNAHA

 沖縄県産素材を活用した商品や観光客向けの体験学習の開発に企業や生産者が協業して取り組むプラットフォーム「KANASAN(かなさん)プロジェクト」が発足し、24日に那覇市のホテルパームロイヤルNAHAで記者発表が行われた。SDGs(持続可能な開発目標)の目標の一つである「パートナーシップによる目標を達成」を掲げて組織の枠を超えて取り組み、開発した商品の売り上げの一部を環境保全活動などへの寄付につなげる。

 県内ホテル向けに海外ブランド化粧品の輸入販売を行うサン・パシフィック・エンタープライズ社(本社・東京、渡部聡代表取締役)が立ち上げ、事務局として商品開発やデザイン、マーケティング支援などを担う。

 県出身の内間里香事務局長は、県内のホテル滞在客を通して沖縄の魅力を発信することに着目。第1弾として、今夏からタマヌオイルや月桃葉水などを活用したアメニティーをホテルに販売し、土産品にも展開する。内間事務局長は「つくる側の魅力も含めて発信したい」と語った。

 賛同企業や団体を募り、環境体験学習プログラムなどの開発にもつなげたい考え。商品開発を通した若手クリエーターの発掘も試みる。

 賛同パートナーとして、よしもとエンターテインメント沖縄、NPO法人おきなわグリーンネットワーク、ポイントピュール、ウエルネス研究の荒川雅志琉球大教授、県三線製作事業協同組合、久米島の海を守る会が参画している。
(慶田城七瀬)