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「漆をもっと身近に」 琉球漆芸家と県内デザイナーがコラボ 若手育成へブランド設立


「漆をもっと身近に」 琉球漆芸家と県内デザイナーがコラボ 若手育成へブランド設立 SUGYの宮城杉乃さんとYOKANGの田仲洋さんによる「漆のたまご」(右)=4日、イーアス沖縄豊崎
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 NPO法人アートリンクはこのほど、琉球漆芸家の育成を目的としたブランド「漆ing(ウルシング)」を立ち上げた。若手漆芸家と県内デザイナーのコラボによるオリジナル作品を製作・販売する。今年2月に豊見城市のイーアス沖縄豊崎のアパートメントオキナワシーサイドで作品を展示した。10月中に同店舗とECサイトで販売を開始する。

 ファッションブランドYOKANGのデザイナー田仲洋さんと、漆アクセサリーブランドSUGYの宮城杉乃さんのコラボによる「漆のたまご(税込み6050円~)」は、海外でも人気のハンドスピナーに着想を得て製作された。

宮城杉乃さん(右)と宮島さおり理事長=4日、イーアス沖縄豊崎

 県立芸大漆芸科を卒業し、漆を使用したアクセサリーブランドを立ち上げた宮城さんは「漆は手で触れるとつやが出て、使えば使うほど独特の味わいが生まれる。長く愛用し、漆を身近に感じてほしい」と語った。

 アートリンクの宮島さおり理事長は「県立芸大や県工業振興センターの卒業生など漆芸家を目指す若者とデザイナーのマッチングで、新たな層に琉球漆芸の魅力をアピールしたい」と意気込む。同ブランドではそのほかにも紙と漆で加工したペーパージュエリーなどを順次販売する予定。

 (普天間伊織)