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AI活用で瀬長島活性化 豊見城市とNTTが検証へ


AI活用で瀬長島活性化 豊見城市とNTTが検証へ 都市シミュレーション技術を活用した街づくり検証の実証実験を実施する、豊見城市の徳元次人市長(左)とNTT西日本沖縄支店の古江健太郎支店長=20日、豊見城市役所(提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 岩崎 みどり

 【豊見城】豊見城市(徳元次人市長)は22日、NTT西日本沖縄支店(浦添市、古江健太郎支店長)と連携し、NTT西日本のAI(人工知能)による都市シミュレーション技術を活用したまちづくりの実証実験を実施すると発表した。市内の人流や建物などのデータを収集・分析し、条件に応じた人の動きを予測して市内有数の観光地である瀬長島の活性化策を検証する。

 2024年3月末まで。NTT西日本沖縄支店によると、県内自治体でこのAI技術を使ったまちづくりの連携は豊見城市が初めて。

 NTT西日本が独自に開発する「みんなのまちAI」システムを活用する。システムでは、人流や建物などのオープンデータを収集・蓄積して、街を可視化し、デジタル上に再現する。さらに、都市シミュレーション機能により、一定の条件による人の行動を予測する。

 市総務企画部デジタル推進課は「瀬長島の観光業の活性化に向けた施策検討にAI技術を活用し、データに基づいた観光振興と街づくりを検証していく」としている。

 NTT西日本は「連携による技術開発で、社会課題の解決や未来社会の創造に取り組んでいる。豊見城市との間で地域経済の活性化と街の価値創造に対する思いが一致した」と説明した。

 (岩崎みどり)