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「ケラマブルー」が手の中に 多良間島産の唐辛子もぴりっとPR 離島フェアに自慢の一品 26日まで


「ケラマブルー」が手の中に 多良間島産の唐辛子もぴりっとPR 離島フェアに自慢の一品 26日まで 4年ぶりに通常開催となった「離島フェア2023」で、特産品などを買い求める来場者たち=24日午前、那覇市の沖縄セルラーパーク那覇(小川昌宏撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 「帰ってきたよ!離島フェア」をキャッチフレーズに、「離島フェア2023」が24日、那覇市の沖縄セルラーパークで始まった。26日まで。県内の離島18市町村と特別枠の奄美諸島が食品や工芸品など自慢の逸品を持ち寄る「特産品展示即売」、島の素材を生かした天ぷらやそば、スイーツなどがそろう「離島食堂」、島の特色あふれる「伝統芸能特設ステージ」などの企画が来場者を楽しませた。豊見城から訪れた60代の夫婦は「本島では手に入らないものも多く、貴重な機会だ」と声を弾ませた。

工芸部門の優秀賞 スマホケース製作の照沼さん「渡嘉敷の自然をいつでも」

工芸部門の優秀賞に輝いた慶良間諸島渡嘉敷島ダイビングサービスRetreatDiveの照沼美乃梨さん=24日、那覇市の沖縄セルラーパーク那覇

 工芸部門の優秀賞には、慶良間諸島渡嘉敷島ダイビングサービスRetreatDive(渡嘉敷村)の「渡嘉敷うまれの海レジンiPhoneケース」が輝いた。合成樹脂レジンを使用した、渡嘉敷島の海をモチーフにしたアート作品。手に取るたびに渡嘉敷島の青い海を思い出せる作品になっている。

 製作を手掛けるレジンアーティストの照沼美乃梨さんは「渡嘉敷島は自然が豊かだが、それだけに持ち帰れないものも多い。アートにしていつも持ち歩いてほしい」と述べた。

 離島フェアへの参加は昨年に続き2回目。手作りのアート作品をスマホケースなどの雑貨にしており、一つの作品が完成するまで約3日程度かかるという。

多良間の新たな名産に 塩川地区農業組合「黒糖だけじゃない」

多良間塩川地区農業施設利用組合の西平匡さん(右)と西平聖矢さん=24日、那覇市の沖縄セルラーパーク那覇

 多良間塩川地区農業施設利用組合(多良間村)は、多良間島産唐辛子を含む「うちなーかちゅー湯」や島唐辛子にアオサ、モズクが入った「んましゃぬスープの素」、島唐辛子粉末を練り込んだそうめんなどを販売し、自慢の多良間島産唐辛子をアピールした。

 島内で島唐辛子栽培を手掛ける有志で結成し、生産拡大を目指す多良間塩川地区農業施設利用組合。同組合の西平匡さんは「多良間島は黒糖が有名だが、他にもいいものがたくさんある」と力を込めた。

 あっさりとした口当たりにピリッと辛味のある「んましゃぬスープ」は今年販売を始めたばかりだ。西平さんは「島外、県外へと販路を広げるため、さらにPRに力を入れる」と意気込んだ。