有料

10月景況「着実に回復」 おきぎん経済研究所 7カ月ぶり上方修正


10月景況「着実に回復」 おきぎん経済研究所 7カ月ぶり上方修正
この記事を書いた人 Avatar photo 當山 幸都

 おきぎん経済研究所は29日、10月の県内景況を発表し、景況判断を「回復している」と7カ月ぶりに上方修正した。観光関連の指標の伸びや前年同月を上回る状況を踏まえ、前月までの「着実に回復しつつある」から引き上げた。

 【個人消費】主要指標はいずれも前年同月を上回った。スーパー、百貨店の売上高は物価高による単価上昇や来客数増、催事企画の好調などが寄与した。自動車販売台数も新車、中古車いずれも前年比で増加している。

 【建設】10月の公共工事請負額は228億5100万円で前年比23%減だったが、年度累計では7・8%上回っている。建設資材は生コン出荷量が前年を下回ったが、うち民間工事は本島北部のテーマパーク「ジャングリア」建設もあり、出荷が増加している。

 【観光】10月のホテル稼働率は全国旅行支援の終了の影響もありビジネスのみ前年を下回ったが、シティ、リゾートを含む3種でいずれも稼働率は60%を超えている。客室単価や収入も前年比でプラスだが、一部の業者から供給過剰で価格を上げづらいとの声も聞かれている。 
(當山幸都)