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沖縄素材から新たな価値 研究者ら報告


沖縄素材から新たな価値 研究者ら報告 宮古島産の農林水産物を用いた多機能性製品の開発をテーマに講演する今泉直樹准教授=日、那覇市おもろまちの県立博物館・美術館
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 沖縄科学技術振興センターは14日、那覇市の県立博物館・美術館で産学連携シンポジウム「沖縄の地元素材から生まれる新たな価値」を開催した。沖縄の素材を使って開発に取り組む県内の研究者3人が登壇。沖縄の素材を生かした新たな製品開発、価値の向上などの取り組みを報告した。

 琉球大学医学部保健学科の今泉直樹准教授=写真=が「宮古島産の農林水産物を使った多機能性製品の開発」、同大学農学部亜熱帯生物資源科学科の橘信二郎准教授が「沖縄伝統のこうじ菌を用いた高機能性発酵食品の開発」、同大学工学部工学科の富山潤教授が「自然に優しい“しまコンクリート”の開発」をテーマに講演した。

 宮古島産薬草ビデンス・ピローサの持つ血管拡張作用に注目し、冷え性の改善が期待される機能性表示食品の開発に取り組む今泉氏は「産学官連携で6次産業を推進をしながら、付加価値の向上とブランド化につなげたい」と意欲を語った。 

(玉寄光太)