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泡盛の魅力を伝えたい 松沢玲子(沖縄国税事務所長)<仕事の余白>


泡盛の魅力を伝えたい 松沢玲子(沖縄国税事務所長)<仕事の余白> 松沢玲子
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 国税の三大任務の一つに「酒類業の健全な発達」が掲げられています。沖縄国税事務所では、泡盛はじめ県産酒類の酒造技術の支援や鑑評会開催のほか、酒造組合など業界団体や県内各地の酒造所と情報交換を行い振興イベントの企画なども行っています。

 泡盛初心者の私ですが、3年以上寝かせると熟成が進み、芳醇(ほうじゅん)で味わい深い「古酒」になること。「仕次ぎ」という古酒の製法があって器やその保存環境によって熟成具合や味わいも変化すること。さらには、瓶でも熟成が進む世界唯一の酒であることなど、業界の皆さまからいろいろなことを教わりました。

 もう一つ、沖縄では結婚や出産など慶事に泡盛甕(かめ)を贈る習慣があると聞きました。各家庭で家族と共に育まれる泡盛古酒に思いを馳(は)せると、一つ一つ歳を重ねていくことが新たな楽しみに思えてきます。

 また、年明けに「泡盛仕次古酒・秘蔵酒コンクール」の再開を予定しています。育て上げた自慢の一品について、泡盛のプロが品質評価を行いますので、奮ってご参加いただければと思います。長く続いたコロナ禍からようやく解放され、街に活気と笑顔が戻ってきています。個人的にもさまざまな場で泡盛を片手にその魅力を伝えていきたいと考えています。

 明日は、元日。家族とお気に入りの「カラカラ」と「ちぶぐゎー」で泡盛を頂きながら新年を祝いたいと思っています。新しい年が皆さまにとって幸多い一年となりますよう、お祈り申し上げます。