県中小企業団体中央会が15日発表した2023年12月の県内景況は、前年同月と比べた企業の景況感を示す判断指数(DI)が全業種でマイナス4・5だった。
11月から4・6ポイント改善したが、3カ月連続のマイナスだった。売り上げや受注が上向いた業種が目立ったものの、年末商戦や忘年会シーズンの繁忙期で人手不足も深刻化し、機会損失につながったとの声が寄せられた。
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製造業のDIはマイナス30。10業種の内訳は好転ゼロ、横ばい7、悪化3。めん類製造業では「年越しそば」の生産に追われ、人員が足りず生産が追いつかなかった事業所もあった。「人員募集をかけても他業種の時給が高く応募がない」など、各業種で人材確保が課題であり続けている。
非製造業はDIがプラス16・7で、12業種のうち好転3、横ばい8、悪化1だった。ホテル旅館業では宴会の再開やケーキなどの販売が好調との声がある一方、宿泊は全国旅行支援終了の影響で前年並みの施設が多く、人手不足で稼働を抑制せざるを得ない状況も。自動車卸売業では、ダイハツの不正を受けた販売・製造の早期再開の要望が上がった。
(當山幸都)