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OFG増収減益 4~12月期決算 利息や手数料伸び


OFG増収減益 4~12月期決算 利息や手数料伸び おきなわフィナンシャルグループ(OFG)(資料写真)
この記事を書いた人 Avatar photo 當山 幸都

 沖縄銀行を傘下に持つおきなわフィナンシャルグループ(OFG、山城正保会長兼社長)が9日発表した2023年4~12月期連結決算(対象子会社10社)は、売上高に当たる経常収益が前年同期比3・2%増の406億5500万円、経常利益が15・4%減の68億1200万円で増収減益だった。純利益は18・1%減の46億3500万円。貸出金利息収入や手数料収入が伸びた一方、基幹システム更改や与信コストの費用計上が減益要因となった。

 銀行単体の経常収益は5・3%増の297億9900万円、経常利益は14・2%減の61億4600万円、純利益は13・6%減の45億4400万円。本業のもうけを示すコア業務純益はシステム更改による関連費用の計上や外国為替の売買損の増加が影響し12・7%減の63億9300万円だった。

 23年12月末の貸出残高は事業者向け、住宅ローンなど生活密着型ともに前年同期末を上回り堅調に推移している。融資先の経営悪化に備える与信コストは債権者区分を見直したことなどに伴い、前年同期比で増加した。

 OFGの我那覇健総合企画部長は「本業の取り組みが功を奏し、貸出残高や役務取引等利益が増えており、順調に推移している」と説明した。通期の業績予想は据え置いた。 (當山幸都)