FIBAバスケットボールワールドカップ2023は、県内で初めて開催された大規模な国際大会だった。県内スポーツイベントではプロ野球キャンプに次ぎ、最大級の経済波及効果を生み出した。
10日間の実施期間中のW杯の経済波及効果が107億円2千万円。これに対し、りゅうぎん総合研究所の調査によると、23年2月に約1カ月間開かれたプロ野球キャンプは約101億5千万円(県外企業が資本となる航空会社やホテルなどの影響を除く)。コロナ前の19年は141億3100万円(同)。
県が発表した23年1~3月の県内でのサッカーキャンプの経済波及効果は、約20億7729万円だった。調査主体によって手法が異なるが、県内のスポーツイベントとしてはプロ野球キャンプが突出した経済波及効果を上げている。
一方、沖縄が発祥の地である空手への期待も高い。24年8月には、豊見城市の沖縄空手会館で第2回沖縄空手少年少女世界大会が開催される。コロナ禍からの回復や水際の制限もあった22年の第1回大会よりも多くの来場が予想される。県は約50カ国から1700人以上を見込んでいる。
県空手振興課の担当者は「通常沖縄に観光に来ないような国からも多くの人が参加する。沖縄空手の発祥の地として、沖縄の文化に興味がある人がリピーターになる可能性が高く、今後の沖縄観光の発展や経済効果も期待できる」と述べた。 (與那覇智早)