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沖縄観光の音声ガイド、スマホで手軽に 8言語に対応 セルリアンブルー(那覇市)開発


沖縄観光の音声ガイド、スマホで手軽に 8言語に対応 セルリアンブルー(那覇市)開発 スマートフォンを使った多言語ガイドサービスの提供を始めたセルリアンブルーの砂川盛潤社長(左)=19日、那覇市の琉球新報社
この記事を書いた人 Avatar photo 謝花 史哲
セルリアンブルーがサービス提供を始めたスマートフォンを使った多言語ガイドの端末画面

 旅行業のセルリアンブルー(那覇市、砂川盛潤社長)はスマートフォンなどのモバイル端末で八つの言語に対応する自動音声ガイドシステムを考案した。昨年12月からバスツアー2コースとホエールウオッチングの観光商品でサービスを開始。名勝など観光スポットを通過する際などに設定した言語による説明を聞くことができる。

 同社はインバウンド(訪日客)の増加に伴い、6~7年前から音声ガイドの導入に取り組んできた。これまでは事前に収録した機器を使用。観光客は配布された受信機で聞く仕組みだった。ただ、内容の変更が難しく維持費なども課題になっていたところ、近年はほとんどの観光客がスマホを持っていることに着目し、それぞれのスマホからガイドを聞けるシステムの開発に乗り出した。

 サービスはQRコードを読み取り、言語を選択。衛星利用測位システム(GPS)と連動し、各地点に到着すると任意で選択した言語で自動的にガイドする。項目を選んで聞くこともできる。

 19日に琉球新報社を訪れ、サービスについて紹介したイ・ヨンジュマネジャーは「日本では初めてのシステムだと思う。利便性があり、満足度向上につなげていきたい」と語った。砂川社長は「ツアー参加者の約7割がインバウンドだ。今後は言語を増やすことも考えて展開したい」と意気込んだ。

 (謝花史哲)