琉球銀行(沖縄県那覇市)は22日の取締役会で、川上康頭取(62)の後任に島袋健専務(60)が昇格する人事を決定した。4月1日付。頭取の交代は2017年4月以来、7年ぶり。記者会見した島袋氏は「新しいことに挑戦する精神を引き継いでいきたい」と抱負を語った。
川上氏は空席の会長に就き、専務に菊地毅常務(55)が就任する。川上、島袋、菊地の3氏が代表権を持つ。普久原啓之専務(63)は非常勤取締役となり、グループの琉球リースで代表権のある会長に就任する。
新たな常務取締役に渡名喜郁夫総合企画部長(54)と中川通男琉球リース社長(55)が就任する役員人事も内定した。6月に予定する株主総会と取締役会を経て就任する。現常務の知花健二氏(59)は留任する。
22日の会見で川上頭取は、日銀のマイナス金利政策導入の翌年に就任し、伝統的な貸し出しや有価証券運用以外の収益を伸ばすことができたと強調。「私のミッションはある程度果たせたかと思う。このタイミングで引き継いだほうがいいと判断した」と説明した。
新頭取の島袋氏は1963年生まれ。沖縄市出身。明治大卒。87年に入行し、総合企画部長や常務を経て、23年10月から専務。
川上氏は61年生まれ。85年入行、総合企画部長や常務を経て、17年4月から頭取を務めてきた。
専務に就く菊地氏は1968年生まれ。07年に入行し、人事部長、総合企画部長などを経て23年6月から常務。
新任の常務取締役に内定した渡名喜氏は1969年生まれ。92年入行。事務統括部長などを務め、2023年4月から現職。
新任の常務取締役に内定した中川氏は1968年生まれ。07年入行。審査部長などを経て、22年4月から現職。
(當山幸都)