JAおきなわ(前田典男理事長)は22日までに、JAが販売する家畜用飼料「くみあい配合飼料」の価格高騰に伴い、購入代金を払い戻す支援を実施していると発表した。
「くみあい配合飼料」の価格が2020年を境に高止まりが続いているための措置。20年の1トン当たり平均価格6~6.5万円から、24年2月現在は平均価格9万5千円に上昇しているという。
配合飼料の価格高騰は、21年ごろから養豚業が盛んになった中国が飼料の原料となるトウモロコシなどの輸入量を増やしたことに加えて、ウクライナ情勢の悪化で世界の穀物流通量が減少したことが重なったことが背景にある。
JAおきなわは1億2千万円の予算を計上し、「くみあい配合飼料」購入者に対して、対象額を後日口座に払い戻す支援を3月15日まで実施している。担当者は「農家が再生産できる環境づくりを支援していきたい」と話した。 (玉寄光太)