宜野座の黒糖で「チャイ」ベース　純黒糖屋が新商品　上質な甘さ、料理にも　阪神キャンプ会場で好評　沖縄

　宜野座村でサトウキビの栽培から黒糖の生産までを手がける純黒糖屋（渡久地克代表）の新商品を使った「チャイ」が、2月の阪神タイガースのキャンプ会場で販売され、好評を博した。大手総合商社「丸紅」とも提携した新商品は、宜野座村の新たな名産品にと期待されている。

　新商品は「ぐるくるチャイラテベース」（2200円、200ミリリットル）。純黒糖の濃厚で素朴、上質な甘さが心身の疲れを癒やす。

　阪神ファンにも大好評だった。2代目の克さんは、祖父の渡久地政三さんの純黒糖作りを近くで見て育ち、事業を継承した。新商品は純黒糖を使用し、その味が最大限に生きるよう、シナモン、カルダモン、クローブなどのスパイスを用いた。好みに合わせてさまざまな素材を「ちょい足し」することで、料理やお菓子作りにも活用できる。

　純黒糖屋の製造法は「薪（まき）炊き」だ。「ガスなどさまざまな熱源を試みた結果、原点の釜炊きの良さを再認識した」と克さんは語る。

　丸紅は、畜産由来の家畜ふん尿を堆肥として活用するビジネスの展開を目指しており、ぐるくるチャイラテベースの材料となる有機サトウキビ畑に堆肥を提供している。販売も丸紅が協力し、本州の蔦屋書店でも販売予定だ。問い合わせは、電話080（4274）5422（渡久地代表）。

（池辺賢児通信員）