3月30日を「沖縄家系の日」と銘打ち、県内を中心とするラーメン店45店が家系と呼ばれるジャンルの限定メニューを販売するイベントが同日開かれる。各店舗のSNSで、メニューや値段などを直前に告知する。
家系ラーメンは横浜市発祥とされるラーメンの系統。豚骨しょうゆベースで、麺にほうれん草、チャーシュー、海苔などがトッピングされる。
県内で増加を続けるラーメン店だが、その火付け役の1人が「沖縄武蔵屋」創業者の男性だった。沖縄に家系を広げようと普及にも力を入れたが、2020年3月30日に志半ばでこの世を去った。恩に報いようと、有志の店主らが翌年の命日に家系の限定メニューの販売を始め、昨年はSNSでも多くの投稿が上がるなど広がりを見せている。
イベント呼び掛け人で、那覇市のトルネコパーパ店主の野崎達彦さんは「沖縄のラーメン界にとっても貴重なイベントので、この日だけでも家系ラーメンを堪能してほしい」と語った。参加店舗などの詳細は、ちゅらグルメHPで確認できる。