有料

地域の人流データを可視化 OCVBの「観光カルテ」正式版が公開 沖縄


地域の人流データを可視化 OCVBの「観光カルテ」正式版が公開 沖縄 おきなわ観光地域カルテのダッシュボード(提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 與那覇 智早

 沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB、下地芳郎会長)は3月27日、人流、イベントデータを分析し、市町村別にわかりやすく可視化した観光マーケティングレポート「おきなわ観光地域カルテ」の正式版を公開した。昨年9月に発表したプロトタイプ版を改良した。地域ごとの人流データ分析ができるシステムは国内初。

 フィルタを選ぶだけで全ダッシュボードが連動できる仕様となり、専門的な分析スキルやダッシュボードの経験がない担当者でも使える。前年比を同週同曜日での比較や、可視化された県内全域の町丁目単位のスポットの延べ滞在者数などのデータを利用できる。

 県内への来訪者の人数や時期、属性に加え、訪れた場所や、その時期に開かれたイベントなども分かる。同カルテを利用することで、各地域の観光協会やDMOなどはデータに基づく戦略を策定することができる。OCVBも2024年度から、得られた情報を基にプロモーション戦略や人流データの発信強化を図る。

 OCVB国内プロモーション課の坂本麻美デジタルプロモーションマネージャーは「地域ごとに分析ができるので、二次交通の結節点や、イベントの開催時期などの参考にもなる」と話した。

 ブログウォッチャー(東京)がデータ提供する全国3千万人の人流データを利用したデジタル観光人流モニタリングサービス「おでかけウォッチャー」を活用し開発。OCVBのホームページから誰でもアクセスできる。

(與那覇智早)