津波警報の発令は、航空便の運航見合わせや、ホテル内での避難など観光客にも大きな影響を与えた。那覇空港ビルディング(NABCO)は航空会社と連携して、警報後すぐに搭乗客ら全員を3階に誘導した。館内の飲食店などが閉鎖したため、水やブルーシートを無料で配布した。
那覇市内の海沿いのホテルでは、多言語で館内放送しホテルの5階以上に避難するように呼びかけ、最上階(12階)のバーとフィットネスジムに宿泊客を誘導した。混雑回避のため、チェックアウトも通常の午前11時から2時間遅らせ、午後1時まで無償で延長した。担当者は「チェックアウトの要望もあったが、避難警報の間はお断りした」と話した。
那覇市の高台にあるノボテル沖縄那覇では、チェックアウト客に、何かあったら戻って来るよう呼びかけたという。坂本公敏総支配人は「通常よりチェックアウト時間が遅くなり、ギリギリまで滞在する人が多かった」とした。 (與那覇智早)