沖縄総合事務局財務部は22日、県内企業の賃上げ動向などに関する調査結果を公表した。2024年度に従業員の基本給を引き上げるベースアップ(ベア)を実施すると回答したのは66・7%となり、前年調査の47・5%から19・2ポイント上昇した。
前年調査では定昇や賞与などの増額に関する回答割合が高く、ベアを重視する企業が多くなっている傾向が浮かび上がった。
回答社数は36社。同部のヒアリング先企業などを対象に調査した。24年度に賃上げを行わないとする回答企業はゼロだった。
賃上げ理由(複数回答)については「社員のモチベーション向上、待遇改善、離職防止」を選んだ企業が最も多く97・2%を占めた。人手不足を背景に、非正規職員の待遇に関する質問(同)には、「正規雇用への転換の推進」を選択した企業が59・5%だった。
(當山幸都)