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約10年後、沖縄の県民所得、観光客数は? 経済成長率は1.1% NIAC見通し 


約10年後、沖縄の県民所得、観光客数は? 経済成長率は1.1% NIAC見通し  イメージ
この記事を書いた人 Avatar photo 当間 詩朗

 南西地域産業活性化センター(NIAC、大嶺満会長)は22日、2023~33年度の県経済の長期見通しを発表した。実質経済成長率は年平均1・1%で、県内総生産(実質)は23年度が4兆4600億円、33年度が4兆9880億円となると見通した。

 24年度以降はコロナ禍のリベンジ消費が解消したり、ゼロゼロ融資への対応調整が終了したりするまでの間、比較的高い成長が見込まれる。一方、27~31年度にかけて、全国的な人口減や少子高齢化などの影響により、成長率が若干低下すると予測。それ以降については「外需を中心に成長率の上昇が見込まれる」と分析した。

 県内総生産の6割近くを占める民間最終消費支出は、33年度に1・0%増の3兆8億円。民間住宅投資は0・4%減の184億円、民間設備投資は1・3%増の706億円と予測した。観光収入や生産物の輸出などを含む33年度移輸出は3・5%増の1兆9400億円、移輸入(控除)は2・7%増の2兆8840億円を見込んでいる。

 1人当たり県民所得は23年度が237万円で、33年度には284万円に増加すると予測した。入域観光客数は23年度845万人で、28年度以降が年間1千万人を超えると予想。33年度には1123万人に達すると見通した。 

(当間詩朗)