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沖縄セルラー過去最高益 12期連続の増益 モバイル契約数や通信料増が寄与 24年3月期


沖縄セルラー過去最高益 12期連続の増益 モバイル契約数や通信料増が寄与 24年3月期
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 沖縄セルラー電話(那覇市、菅隆志社長)が8日発表した2024年3月期の連結決算は、経常利益が前期比6.6%増の171億8800万円で12期連続の増益となり、過去最高を更新した。モバイル契約数の増加や5Gの利用浸透で通信料収入が増え、燃料費高騰の影響を受けていた「auでんき」の収益性の改善も寄与。営業収益は0.9%増の779億9千万円。純利益も11.8%増の121億2900万円と11期連続の増益で過去最高だった。

 モバイル総契約数は春商戦で他社の攻勢を受け解約率が上昇するも、通期で2.3%増の67万7600契約と予想を上回る純増を確保した。5Gでの動画視聴が普及して使い放題プランがある主力のauの需要が高まり、UQモバイルなど格安ブランドに流れる動きは落ち着きつつある。

 通信料収入は菅義偉政権下の携帯料金値下げ政策で減少傾向にあったが、24年3月期は前期比で増加に転じた。菅社長は「12期連続の増益を達成でき、まずまずの決算になった」と評価した。

 25年3月期は営業収益800億円、経常利益176億円、純利益122億5千万円を見込む。配当予想は中間、期末で60円ずつの計120円と24期連続の増配としたほか、新たに発行済み株式総数の2.9%に相当する140万株、40億円を上限とする自己株式の取得も発表した。

(當山幸都)