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心理的安全性の確保 多様な意見 組織を活性化<けいざい風水>


心理的安全性の確保 多様な意見 組織を活性化<けいざい風水>
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 心理的安全性とは組織行動学の研究者が1999年に提唱した心理学用語で、職場内で自分の考えや気持ちを誰に対してでも率直に安心して言い合える状態のことを言います。心理的安全性が高い職場は安心して仕事に集中できる環境が自然に醸成されていきます。またメンバーのエンゲージメント(仕事に対してのポジティブで充実した心理状態)が高まり、パフォーマンスが向上、業務効率や業績などあらゆる面で成果が期待できます。

 ダイバーシティ経営が重要視されている現在、多様な角度からの意見や助言により組織が活発化され、新たな価値を生み出していくことが必要とされています。職場は勤務年数や年齢、考え方などが違うメンバーが集まる組織です。その中でリーダーが質問や相談しやすい雰囲気を作り出すことが肝要であり、状況に応じてその場の雰囲気を和ませるための工夫も必要です。相手を尊重しながら、自分の率直な意見や気持ちを伝えることが、心理的安全性の高い職場環境づくりへつながります。

 心理的安全性のある職場はメンバー一人一人が考えを主張できる環境が整っているため、意見の対立が起こることがあります。その場合、目的意識や基準を明確にすることでより良いアイデアが生まれ、意見対立を乗り越え互いが成長できる「学習する職場」へ発展すると考えられます。また、予想を上回る実績や目標達成までの過程が効率良く進められるなど期待が持てます。皆さまもぜひ、ご自身の職場の心理的安全性を意識してみてはいかがでしょうか。

 (沖縄銀行大道支店兼松城支店・支店長 青木淳)

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青木 淳 沖縄銀行大道支店兼松城支店・支店長