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信用保証協 3年連続黒字 23年度決算 収支差10億7582万円 沖縄


信用保証協 3年連続黒字 23年度決算 収支差10億7582万円 沖縄 那覇市内上空(資料写真)
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 県信用保証協会は21日、2023年度決算を発表した。企業の純利益に相当する収支差額が前年度比5・4%減の10億7582万円で、3年連続の黒字だった。新型コロナウイルスの「ゼロゼロ融資」を中心とした保証債務残高の高止まりから主な収入源の保証料が前年度とほぼ同水準となり収支にプラスとなった。

 事業者が返済できない借金を肩代わりする「代位弁済」は34億7286万円で前年度比47・7%増加した。ただ当初計画では50億円を見込んでいたため対計画比では69・4%にとどまった。

 返済期間や条件の変更、借り換えなどの経営支援などが一定の効果を発揮し、支出抑制につながった。24年度計画でも同水準の約50億円の代位弁済を見通している。

 同協会の担当者は、経済活動が活発化し、資金需要が増え、保証承諾が伸びたとした。その上で「コロナ返済が本格化する中で、返済の条件変更をしている企業がある。楽観視はできない」と述べた。 (当間詩朗)