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アイフォーンにマイナ機能 来春から、カード持たず手続き


アイフォーンにマイナ機能 来春から、カード持たず手続き 米アップルの「iPhone(アイフォーン)」とマイナンバーカードの見本
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 岸田文雄首相と米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)が30日、オンラインで会談し、来春からスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」にマイナンバーカード機能を搭載すると確認した。スマホに登録すればマイナカードを持ち歩かなくても公的機関や病院で身分証明に使えるほか、コンビニで住民票の写しを発行するなどの行政手続きもできるようになる。
 クレジットカードなどを管理するアイフォーンの財布アプリ「ウォレット」にマイナカードを追加すると、本物のカードと同じ情報がスマホ画面に表示される。アップルが米国以外でウォレットを使った身分証明書の機能を展開するのは日本が初めて。
 総務省によると、総人口に占めるマイナカード保有者の比率は4月末時点で73・7%。国内のスマホ出荷台数でシェアが50%を超えるアイフォーン利用者の利便性が高まることで、マイナカード取得に弾みがつく可能性がある。
 スマホへのマイナカード機能搭載を巡っては、米グーグルが昨年5月、基本ソフト(OS)「アンドロイド」を採用した端末で先行して導入していた。