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4月の景気「緩やかに拡大」8カ月連続 沖縄 りゅうぎん総研


4月の景気「緩やかに拡大」8カ月連続 沖縄 りゅうぎん総研 市街地上空(資料写真)
この記事を書いた人 Avatar photo 当間 詩朗

 りゅうぎん総合研究所は5月30日、4月の県内景気動向を発表し「緩やかに拡大している」と8カ月連続で判断した。消費、建設、観光の主要3項目の判断をそれぞれ据え置いた。先行きは「底堅い消費マインドと観光需要にけん引され、緩やかな拡大基調が継続するとみられる」とし、3月動向と同様の見方を示した。

 【消費】スーパー売上高は既存店・全店ベースで23カ月連続で前年を上回った。ヒアリングでは6月使用分家庭向け電気料金の値上がりに、節約志向など顧客の購買意欲への影響を懸念する声もあった。中古自動車販売台数(登録ベース)は1万9770台で前年同月比3.5%増と2カ月ぶりに前年を上回った。新車販売台数は5カ月連続で減少。新車の買い控えが中古車需要に移っている可能性がある。

 【建設】新設住宅着工戸数(3月)は638戸で前年同月比4.8%減と3カ月連続で前年を下回った。利用関係別では貸家が同15.1%増だった一方、持家同26.3%減、分譲は同7.0%減だった。資材価格の高止まりが続くが、民間工事の活発化で回復の動きは強まると見通した。

 【観光】主要ホテル宿泊収入は販売客室数が増加し、客室単価が上昇したことから、前年同月比13.0%増と2カ月ぶりに前年を上回った。主要ゴルフ場入場者数は同8.7%減で4カ月連続で前年を下回った。売上高も同1.8%減で2カ月連続の減少。荒天による営業停止のほか、直前のキャンセルが多数あったことなどが影響した。

 (当間詩朗)