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北部森林組合が設立50年 課題に対応、新事業展開へ 名護 関係者ら節目祝う


北部森林組合が設立50年 課題に対応、新事業展開へ 名護 関係者ら節目祝う 沖縄北部森林組合の設立50周年記念式典に参加した行政関係者、感謝状を贈られた功労者ら=5日、名護市のホテルゆがふいんおきなわ
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【北部】沖縄北部森林組合(代表理事組合長・渡具知武豊名護市長)は5日、同組合の設立50年を記念した式典を名護市のホテルゆがふいんおきなわで開いた。式典には組合関係者、北部の市町村関係者らが出席し、節目を祝った。
 同組合は1974年5月に県内で初めての森林組合として設立認可が下り、同年7月に名護市役所屋部支所内に事務所を開設した。83年には現在の名護市宇茂佐へと移転、84年に国頭村森林組合が分離し、以降は11市町村の森林整備や病害虫等防除、苗木生産などの事業を展開してきた。
 式典で渡具知組合長は「林業を取り巻く環境は採算性の低下や、林業従事者の高齢化など、大変厳しい状況にある。情勢に的確に対応し、森林組合として新規事業などにも取り組んでいきたい」と話した。長年にわたり、同組合に貢献した歴代組合長や理事らへ感謝状も贈呈された。
 池田竹州副知事、県森林組合連合会代表理事会長の座喜味一幸宮古島市長らが出席した。式典を記念して、仲間勇栄琉球大名誉教授が「近世琉球における森林管理利用の特徴とその意義」との演題で講演した。 (池田哲平)