【ワシントン共同】米航空宇宙大手ボーイングの新型宇宙船「スターライナー」は米東部時間6日午後(日本時間7日未明)、国際宇宙ステーション(ISS)に到着した。飛行中、機体に不具合が発生し対応に時間を取られたため、到着は当初の予定から約1時間遅れた。今回は試験飛行で、ISSでは本運用に向け機能を確認する。
宇宙船の移動に使う推進システムでは、打ち上げ前に1カ所のヘリウム漏れが発生。出発後に漏れが3カ所増えた。またISS接近中には同じシステムに5カ所の異常が判明。手前で一度止まり、修復作業とデータ評価を実施した上で、ISSとの結合に進んだ。
スターライナーには米航空宇宙局(NASA)飛行士のバリー・ウィルモアさん(61)とスニータ・ウィリアムズさん(58)が乗り、5日に米フロリダ州から飛び立った。通常は全自動でISSまで飛行するが、今回は途中で手動操作も実施。故障時を想定し、高度変更や太陽電池に光を当てる操作などを試みた。
2人は3度目となるISSに入ると、滞在中の飛行士らと抱き合って到着を喜んだ。ウィルモアさんは「素晴らしいチームワークだった」と打ち上げや運航担当者らを称賛。ウィリアムズさんは「宇宙に来られて本当に幸せ」と感激した。
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スターライナーISSに 機体不具合、予定から遅れ
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琉球新報朝刊
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